心に残った医療用ベッド

日頃、ベッドのことは特に何も考えてはいなかった私ですが、最近、或ることがきっかけとなってベッドに注目するようになりました。
それは、私自身の病気入院の経験です。
実は私は気管支拡張症という病気に罹ってしまい、約三週間、入院したのです。
そして当然のことながらその期間、病室では医療用のベッドのお世話になったのでした。
気管支拡張症という病気は、喀血を伴うことがあります。
私の場合、その喀血がひどくなって入院に至ったような状態でした。
実際、病室でも本格的な喀血に見舞われてしまった時期があり、そんな時にはベッドにも一工夫が必要になりました。
それは、ベッドの上半分を起こして、患者である私の上半身を斜めに起こすという処置でした。
昼間はもちろん、夜通し、私は上体を起こしていなければならなかったのです。
どうして一日中、上体を起こしていなければいけなかったのかというと、喀血は気管支からの出血であり、その出血が肺に流れていってしまうのを防ぐためでした。
だから夜眠っている時間帯でさえ、ベッドを傾けて上体を起こしたままにしていなければならなかったのでした。
その際、病院のベッドは実に重宝でした。
なぜなら、スイッチ一つで電動で、自由自在にベッドの角度を調節することができたからです。
さすがは医療用ベッドだと、私は心から感心しました。
そのおかげもあって、私は何とか退院することができました。
そして退院した今でも、病院のベッドには感謝していますし、ベッドというものに対する関心も湧いてきているのです。
私は五十代のサラリーマンですが、家内も五十代であり、しかも八十前後の両親と同居しています。
そのうちに介護が必要になるであろうことは間違いありません。
それは時間の問題かもしれません。そんなことを考えると、入院時にお世話になったような、医療用ベッドの必要性を感じます。
我が家においても、あのような優れたベッドが遠からず必要になるのではないかと思います。
それは介護用のベッドとして市販されてもいますが、決して安い買い物ではありません。
また、購入してもベッドには設置スペースの問題もあります。
それらのことを考えると、事前に色々な準備をしなければならないと感じます。
我が家においてベッドとは、単に日頃の安眠のための寝具という側面だけではなく、老後のための必需品というような意味合いも強くあります。
具体的な購入はまだ先ではありますが、その日に向けた準備はしたいと思っています。